「タレントに責任はないから…」ジャニーズ事務所の立ち直りを遅らせるTV局の責任は?

公開日: 更新日:

《タレントに問題がないって言うけど問題ある事務所に所属しているのか問題でしょ 問題ある事務所に資金提供していることになるんだから テレビ局やらスポンサー企業って児童虐待を容認してると同じじゃないのかな》

《事務所を介して契約する以上、所属タレントを起用し続けることは、数十年にわたり数百人に性加害をくわえた人物の起こした会社で、会社としても性加害を放置・隠ぺいした会社に利益をもたらすことになる》

 だがむしろ、テレビ局側がジャニーズ事務所を守ろうと“忖度”したことで、同事務所の再起を妨げているという指摘もある。

■まともな企業ならスポンサーは降りる

「一般論で考えたら、社長や一部経営陣が辞めたところで、半世紀以上に渡って数百、数千人規模のタレントへの性犯罪を犯してきた創業者の名前が入った会社を維持していくことは難しい。企業名を変えて、藤島ジュリー景子社長は100%保有の株をすべて手放し、経営陣も一新する。一度、解散させた姿を見せてから、所属タレントを起用するなら問題ないですが、このままでは禊ができないままの同事務所に利益をもたらし続ける流れになる。とくに世界的に報じられているわけですから、海外進出をはじめ、外資を含めて今後まともな企業ならスポンサーは降りるでしょう。事業のチャンスも失っていきます。テレビ局が『タレントに罪はない』と起用を続けてしまうことは、同事務所が変わるチャンスを奪うことにもなるのではないでしょうか」(経営コンサルタント)

 ジャニーズ事務所の再発防止特別チームは「マスメディアの沈黙」を指摘していた。故ジャニー氏の性加害を見て見ぬふりした責任がある。それでもなお起用することで、彼らが再起する機会を奪っていることも考えるべきだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」