著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ会見に抱いた違和感…退所者から性加害が「噂レベル」とは聞いたことがない

公開日: 更新日:

■「噂レベル」はあまりに不自然

 東山も同席していた井ノ原も「噂として知っていた」と答えた。古くから取材していて、退所者から「噂レベル」という話は聞いたことがない。「実際にあった話」と認識している子が大半だった。何百人もの人が毎日のように被害を受け続けていた合宿所の出来事を、内部の人が「噂」と言い切るのはあまりに不自然。性加害問題当事者の会の人も、「噂とは……」と無念の表情だった。今後、東山社長と被害者が面談する。その際、噂話とした東山に対して彼らはどう挑むのか、注目される。

 会見を通して見えたのが「ファンファースト」の姿勢はどんな状況に置かれても変わらないこと。会見を見ている多くのファンが安心する発言が相次いだ。会見で井ノ原は「みんながそういうこと(性被害)があってスターになっているのではありません。努力で勝ち取ったもの。安心して応援してやってください」とメッセージ。翌日の情報番組「ゴゴスマ」に出演したA.B.C-Z河合郁人はファンへの思いを「このような状況でも応援してくださっていることに、本当に、感謝しています」と涙ぐんだ。「ここで泣く!?」の突っ込みも入りそうだが、ファンを思う気持ちから感極まったのだろう。ファンにしてみれば、「これからも応援しよう」という気持ちになる発言だったはず。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」