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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ会見に抱いた違和感…退所者から性加害が「噂レベル」とは聞いたことがない

公開日: 更新日:

 ジャニーズ事務所の記者会見を振り返る。

 藤島ジュリー景子氏が社長を辞任。新社長に就任した東山紀之は、井ノ原快彦のようにタレントと兼務の形は取らなかった。被害者救済から会社の立て直しと、さまざまな課題を俳優と掛け持ちでやれば、「そんな甘い考えで」と非難されるのは必定。「年内に表舞台から身を引く」と宣言した。社長業に専念する覚悟はうかがえるが、経験ゼロの東山に務まるか不安視する声は大きい。

 代表取締役で残るジュリー氏にとって、もっとも都合の良かったのが東山。4時間を超える会見でも、メディアの質問の大半に終始対応したのは東山だった。外部から招いた社長だったら、過去の話など矢面に立ったのはジュリー氏だったはず。東山起用で最初の難関、会見を乗り越える作戦だったのだろう。東山も落ち着いていた。どんな質問にも答えの中身はともかく、冷静に答えていた姿は「さすが役者!」だ。

 横から頼もしげに見つめるジュリー氏の顔も和らいでいたようにも見えた。

 会見の内容については疑問符が付く箇所が多くあったが、まず気になったのは性加害について。

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