企業の「ジャニーズ離れ」の素早さ…鈍感すぎるNHKとメディア人間たち

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 おのれの不明を恥じている。先週、ジュリー社長辞任と東山紀之新社長就任の会見を見て、何も変わらないまま「ジャニー喜多川事件は忘れられ、みそぎを済ませたとジャニーズ帝国は続いていく」と書いた。

 テレビ、新聞は「自分たちの不明を恥じ、責任を感じる」程度の甘ったるい反省の弁を述べるだけだろうと思っていた。事実その通りだったが、グローバル企業のジャニーズ離れが実に早かった。アサヒ、キリン、サントリー、東京海上、日本航空、日本生命、日産自動車、日本マクドナルドなど、まさにCM撤退ドミノである。

 アサヒグループHDの勝木敦志社長は「取引を継続すれば、私たちが人権侵害に寛容ということになる」と述べた。新浪剛史経済同友会代表幹事は、「所属タレントの起用を続けることは児童虐待を企業として認めることだ」と断じた。

 単価の高いCMがなくなればジャニーズ事務所にとって致命的な打撃になる。今や“汚物”と化したジャニー喜多川の名前を残したことと、ジュリー前社長がそのまま居座って院政を敷くことで、反省は口だけだということが分かってしまったのが大失敗だった。

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