著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

真の意味で最強の男に 宇梶剛士を”暴力”から解き放ってくれたオヤジの言葉

公開日: 更新日:

 そんなとき、友人がトラブルにあっていることを知り、野球ができず投げやりになっていたこともあり、相手を暴力でおさえつけてしまった。少年鑑別所に入った宇梶はやがて暴走族へ。そして17歳にして2000人のメンバーを抱える暴走族集団の総長になった。

 そんな宇梶を変えたのは少年院に母が差し入れしてくれたチャップリンの自伝。それまで抱いていた「華やか」「全てがうまくいっている大スター」というイメージが覆され、孤独でつらい幼少期を過ごしたことを知る。その生き方に心を揺さぶられて「なめられてたまるか」「俺は負けない」といった気持ちの鎧を自然と脱ぐことができたという(国際情報マネジメント「B-plus」2017年2月取材)。

 改心し、俳優を目指すようになった宇梶は、錦野旦の付き人時代に出会った「オヤジ」と慕う菅原文太の導きでデビューした。けれど、せっかく不良をやめたはずなのに、来る役はチンピラばかり。先輩やスタッフからの風当たりも強く、イライラが募っていた。そんな時、菅原から「おまえ、暴れたくてしょうがない顔してるな」と見抜かれた(フジテレビ「フジテレビュー!!」22年5月26日)。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景