著者のコラム一覧
牧村康正ジャーナリスト

1953年、東京都生まれ。立教大学卒業後、竹書房に入社し、漫画誌、実話誌、書籍編集などを担当。立川談志の初の落語映像作品を制作。実話誌編集者として山口組などの裏社会を20年にわたり取材。同社代表取締役社長を経て、現在フリージャーナリストとして活動。著書に「ごじゃの一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ」「『仮面』に魅せられた男たち」(ともに講談社)などがある。

萩原健一「不良ランナーの孤独」(1)敬三にとって萩原家はアナーキーな感覚に満ちた場所だった

公開日: 更新日:

 アラン・シリトー原作のイギリス映画「長距離ランナーの孤独」(一九六二年)では、労働者階級の不良少年が偽善的な権力者に無垢な反抗精神を見せつけ、さわやかな感動を残した。日本で映画化するのであれば、主演は〈萩原健一=ショーケン〉が適役だったに違いない。

 いつの世でも、どこの… 

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