TBS“家事ドラマ”はなぜ好評? 暗いフジ月9から「西園寺さん」に救いを求める視聴者も

公開日: 更新日:

 またトレンドに敏感なF1層に刺さる要素も、「西園寺さん」には多いという。

「西園寺さんを演じる松本若菜さんのヘアスタイルや衣装、バッグやアクセサリーなども毎回オシャレで、そこも視聴者の楽しみの一つとなっているようです。また家事ができないことに対して、西園寺さんは卑屈でもなく、『残念なおひとり様感』に伴う不快感もありません。楠見の娘のルカちゃんも子どもらしく描かれており、視聴者への押し付けがましさもない。安心して見れる要素が多いというのが評価の要因ではないでしょうか」(ドラマ制作会社関係者)

 TBS“火22”で大ヒットした「逃げ恥」「わたナギ」「西園寺さん」など、家事がテーマとなった作品に共通するのは「何のために家事をし、誰とどのような自分で生きるのか?」という普遍的な問いかけを明るく提供してくれるという点だろう。

 第3話では、楠見と亡くなった妻の母である義母とのすれ違いが描かれたが、気まずい空気でも明るくマラカスを振り、二人の仲を取り持とうとする西園寺さんのひた向きな姿が描かれていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」