アルバム「TOKIO」は、歌謡界から早々と新たな潮流に照準を合わせていた
ともあれ、まずはジャケット画像を拡大して、まじまじと見ていただきたい。基本的にシングル「TOKIO」とのシリーズになっているが、真ん中に置かれた沢田研二の加工度が高く、こちらの方が明らかに独創性を感じさせる仕上がりになっている。
手掛けたのは、ジャケットからファッションまで、沢田研二の「見てくれ」の一切をデザインし続けていた早川タケジ。彼が手掛けた80年代前半の沢田研二のジャケットには一切ハズレなし。中でも、「TOKIO」のジャケットは屈指の仕上がりだと思う。
キーマンはもう1人いる。タイトルチューン「TOKIO」を作詞した、当時新進気鋭のコピーライター・糸井重里。当初はアルバムに収録される曲名を考えるだけの依頼だったが、いつのまにか作詞もすることになったという。
以前紹介したように、「ほぼ日刊イトイ新聞」での発言によれば「もう外国のマネをしているだけではダメなんじゃないか」、そして「東京が空を飛んでいるのを思い浮かべて」、「TOKIO」の歌詞を書いたという。
そう、早川タケジが描いたジャケットの世界は、この糸井重里が立てたコンセプトに完璧に沿っているのである。
そしてキーマンは、さらにもう1人。全編曲を任された後藤次利だ。




















