アルバム「TOKIO」は、歌謡界から早々と新たな潮流に照準を合わせていた
アルバム「TOKIO」(1979年11月25日発売)①
さて、ここで1979年の暮れに少しだけ時間を巻き戻す。このアルバムはタイトル通り、すでにご紹介した翌80年元日発売のシングル「TOKIO」が収録されたものである(ただし、アルバムに収録されているのはシングルよりも長いバージョン)。
このアルバムの2カ月前に発売されたのが、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」だ。LP+カセットで102.1万枚と売れに売れ、「テクノポップ」という音楽、そして「ニューウェーブ」というムーブメントを日本に、そして世界にもたらした。
改めてニューウェーブについて説明しておくと、機械的、無機的、(重厚長大の対義語としての)軽薄短小な価値観を愛でるムーブメント、くらいの意味となる。
そして、ニューウェーブの象徴が70年代の長髪から短髪へ、さらにはYMOメンバーのもみあげを切り落とした「テクノカット」への変化だ(ただし、沢田研二が本格的な短髪にするのはもう少し後のこと)。
そんなムーブメントに、歌謡界から早々と照準を合わせたアルバムが「TOKIO」だった。


















