アルバム「TOKIO」は編曲こそ派手派手だが、身ぐるみを剥がすと70年代が現れる
アルバム「TOKIO」(1979年11月25日発売)②
このアルバムの全曲の編曲を担当したのが、後藤次利だ。
加藤和彦、高橋幸宏、高中正義らとのサディスティック・ミカ・バンドのベーシストとして、イギリス公演に参加。そのはじけるようなチョッパー(スラップ)ベースで、ロンドンのロックキッズの度肝を抜く。
ちなみに、昭和世代の知る「チョッパー(ベース)」という言葉。実は、後藤次利がベースを弾いた「チョッパーズ・ブギ」という曲が語源なのだ。
派手派手なベースプレーで定評を得ながら、後藤次利は1978年、アイドル・木之内みどりとの「愛の逃避行」で、お茶の間にも名の知れた存在に。そんな後藤次利に全曲の編曲を任せるという判断が奏功した。ジャケットの印象そのままの派手派手な編曲が、アルバム全体の印象をカラフルに、そしてニューウェーブにしている。
そして後藤次利は楽曲「TOKIO」の編曲で、何と80年の日本レコード大賞の編曲賞を受賞する。ちなみに、後藤次利の初編曲作品は原田真二「シャドー・ボクサー」(77年12月)だ。実質2年間の編曲活動を経ての受賞は快挙といえよう。


















