著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

ジャンポケ斉藤の「いじめ告白」に欠けていた“寄り添う”視点…性加害でいじめ被害者に風評被害も

公開日: 更新日:

■「いじめられている側は一生忘れない」と強く訴え続けてきた斉藤

「以前から、斉藤さんのいじめ告白の内容には少し違和感を抱いていました。『いじめをなくすためにはどうすれば良いか?』という視点ではなく、被害者視点での『こんなことをされた』という告発みたいな話が主だったからです。もちろんいじめを乗り越え、芸人として成功する斉藤さんの姿に、勇気づけられていたお子さんも多かったと思いますが、今現在いじめ加害者、被害者になっている両者に寄り添う視点がなければ、いじめをなくすための正しい議論に転じていきません。そういった意味でも斉藤さんのいじめ告白は、芸能人として成功し、いじめ加害者に復讐できる立場となったことで、承認欲求を満たすものとして受け取られるリスクもあると感じていました」(いじめ被害者支援関係者)

 いじめ加害者に対し、「いじめられている側は一生忘れない。一生恨んでいる」とインタビューや講演会で強く訴え続けてきた斉藤だが、今度は自らの性加害により、それを言われる側となったことで、世の中のいじめ被害者へのネガティブな偏見を増幅させる結果となっている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」