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スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。昭和歌謡から最新ヒット曲まで幅広いジャンルの楽曲を、社会的な視点からも読み解く。主な著者に「中森明菜の音楽1982-1991」「大人のブルーハーツ」「日本ポップス史 1966-2023」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」、最新刊「日本の新しい音楽1975~」は大好評。ラジオDJとしても活躍。

1982年は34歳の「中年」沢田研二がド派手に立ち回る最後の1年に

公開日: 更新日:

 以上のように、あらゆる意味で盛り上がった1年だったのだが、ちょっとだけいじわるな言い方をすると、沢田研二が芸能界的に派手に活躍した最後の年だったとも言える(その後の1989年や、2001年には、また少々派手になるが)。

 1982年といえば、沢田研二が34歳になる年。音楽シーンはといえば、サザンオールスターズ「チャコの海岸物語」に、あみん「待つわ」、近藤真彦「ハイティーン・ブギ」という年。年末時点で桑田佳祐26歳、あみんの岡村孝子は20歳、近藤真彦に至っては、まだ18歳。

 そう、当時の音楽界、ひいては日本という国は若かったのだ。そんな中、30代は、今と違ってもう「中年」だった。歌番組で一回り下の若者たちと並ぶザ・タイガースは、さすがに別世界の住人に見えたものだ。沢田研二が、年齢に関する自虐的な言葉を吐くことも、この頃から、増えてきたように思う。

 しかし、それでも派手に活躍するのだから、さすがにプロフェッショナルということでもある。

 さぁ、34歳の「中年」沢田研二が派手に立ち回る「1982年の沢田研二」が、来週火曜から始まる。

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