元日テレ町亞聖さんがフリーアナとしての活動に加えて「ヤングケアラー問題」に取り組む理由

公開日: 更新日:

 町さんはその後、浪人生活を経て立教大学に合格。奨学金制度を利用して大学へ通い、学業と介護を両立、日本テレビのアナウンサーとなった。

「今も多くのヤングケアラーが家族の問題を優先させ、将来の選択肢を狭めざるを得ない現実があります。まずはその状況を変えないと」

 町さんも自らの経験を思い返してみると、新たな気づきがあったという。

「『十年介護』(2013年刊・小学館文庫/母親の介護から自宅での看取りまでをつづった著書)刊行当時、講演活動では主に母親の視点で話を組み立てていたのですが、ヤングケアラーという視点で改めて見直すと、私もやっぱり大変だったなと。もちろんヤングケアラーのみならず、その後訪れるダブルケアラー、ビジネスケアラーなど、大人になって以降も、いつ誰が直面してもおかしくない問題なのです」

 昨年10月に上梓した「受援力」(法研)は、そんな人たちにぜひ知ってほしい情報がわかりやすく網羅された実用書だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋