元日テレ町亞聖さんがフリーアナとしての活動に加えて「ヤングケアラー問題」に取り組む理由

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町亞聖さん(元日本テレビアナウンサー/53歳)

 日本テレビでアナウンサーとして活躍後、ニュースキャスター、報道記者などを経て、現在はフリーアナウンサーとして活動する町亞聖さん。報道局時代に携わった医療や介護の問題をライフワークとする彼女は、東京都教育委員会が主催する「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」として、都内高校でヤングケアラーに関する講演活動も行っている。

「高校生のヤングケアラーの場合、相談できる相手は同じ悩みを抱える家族だけで、友人にも話せていない若者がほとんどです。学校の先生やソーシャルワーカーなどの専門職の方に相談するのはハードルが高いのです。私自身がそうでしたから」

 町さん自身も、大学受験目前の高校3年生の1月に、母親が40歳の若さでくも膜下出血で倒れ、中学3年の弟と小学6年の妹を抱え、日常的な家事や看護という重い現実に直面した“元祖ヤングケアラー”だったのだ。

「まだヤングケアラーという言葉すらなかった時代に、ザ・昭和の頑固な父親から『今日からおまえが2人の母親だ』と言われ途方に暮れましたが、家事も看護も家計のやりくりも待ってはくれません。本当に必死でしたね。苦労を共にした弟と妹は、今では戦友です」

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