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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

リンダカラー∞は幼なじみの困惑の先に芸人の枠を超える未来を描く

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 Denのナンセンスなボケに、たいこーが困惑しながらハイテンションでツッコむ漫才で、結成3年目に「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)で準々決勝進出を果たし、次世代のスター候補のユニット番組「ウケメン」(フジテレビ系)のレギュラーにも抜擢された。

 そんな中で突然の、りなぴっぴの加入。ファンや芸人仲間はもちろん、たいこーも驚いたという。Denは普通の漫才の枠にとらわれたくなかった。「伝統ができあがっているというか、あらゆるパターンやセオリーがすでにある。でも、この3人だったらその“間口”をもう少し広げて発信できるな」(朝日新聞出版「AERA DIGITAL」24年3月14日)と考えたのだ。

 もうひとつ理由があった。Denには「僕のボケで、たいこーが困ってるのがおもしろい」という確信があった。「それは小学生の頃から変わらない。昔はネタとか平場でたいこーを困らせてたけど、りなぴっぴが入った今は、人生まるごと使って困惑させるのが、テーマ」(「logirl」=前出)だと。

 幼なじみの親友を“困惑”させた先に、世間の想像と芸人の枠を超える未来を、本気で思い描いているのだ。

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