著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

夏ドラマ不作か? 櫻井翔の占拠シリーズ第3弾は「嘘だろ~」と言いたくなる

公開日: 更新日:

伝統枠に相葉雅紀は無理過ぎる

 相葉雅紀がトリプル主演の1人「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系)は伝統の刑事ドラマ枠。藤田まことの「はぐれ刑事純情派」や柴田恭兵「はみだし刑事情熱系」、水谷豊「相棒」、東山紀之「刑事7人」などシリーズ化されるものが多い。

 その伝統の刑事枠に相葉とは。ファンには申し訳ないが、どう考えても無理がある。百歩譲って遺失物担当や町の気のいいおまわりさんならまだしも強行犯係には見えない。テレ朝もそれがわかっていて大森南朋、松下奈緒も加えたのではないかと想像する。

 脇には佐藤浩市遠藤憲一、光石研伊藤淳史ら。「科捜研の女」に代わるような新シリーズをなんとか作りたいという必死さを感じる布陣だ。

■「朝山家」は既視感ありあり

 テレ朝系列「こんばんは、朝山家です。」は中村アン小澤征悦が夫婦を演じるホームドラマ。今年1月期にBSテレ東で放送していた「それでも俺は、妻としたい」と酷似した内容に既視感ありあり。どちらも足立紳の脚本。1クール空けただけで同じようなドラマをやるのはどうなのか? 息子役は同じ子役。局を超えたコラボってことか?

 最後に、TBS系の「初恋DOGs」。ワンちゃん見たさに視聴しているが、財閥だの御曹司だのとなんだか荒唐無稽で見る気が失せた。TBSと韓国の制作会社による初の共同制作。前クールのテレ朝系「魔物」といい好みではない。

 それにしても清原果耶のドラマはどうしてこうもどんよりするのか。太陽と青空と海がもっとも似合わない女優ではなかろうか。3番手、4番手で出演する深田恭子に隔世の感あり。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  2. 7

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  3. 8

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  4. 9

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 10

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差