手応えを感じなければ、あの傑作はもっと早く世に出ていた

前回、細野晴臣「トロピカル・ダンディー」(1975年)と比べて「密度が違う」と評したこのアルバムだが、その印象は、何度聴いても変わらない。
その「密度」を濃厚にしているのは、歌より、メロディーより、何といっても演奏だと思う。
演奏メンバーは「ティン・パン・アレー…
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