NHKが挑んだ時代劇「浮浪雲」は「働いて働いて」に対する痛烈な皮肉

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 大河ドラマ「豊臣兄弟!」はまずまずのスタートを切ったが、NHKのもうひとつの時代劇「浮浪雲」(NHK・BS)も楽しみである。幕末の品川宿を仕切る問屋場「夢屋」の頭・雲(佐々木蔵之介)は、無類の酒好き女好きで、家業は番頭にまかせっきり。髷をおでこの上で結い、女物の着物をまとったりと格好も珍妙だが、飄々とした人柄でみなに慕われていた。

 そんな雲は宿場の面倒ごとを口八丁手八丁で片付け、困っている人は助け、威張ってるヤツにひと泡吹かせる。仕込み杖を振るえば、そこらの侍では歯が立たず、裏の顔もあるようで、一声かければ街道中の雲助が集まり、徳川の殿様ともタメ口が許されている。

「雲の生き方は、勝ち組・負け組、日本人ファーストや排外デマ、確証バイアスと誹謗中傷などギスギスしたこの時代を、それって人を幸せにしないよねと批判し、『働いて働いて』に対する痛烈な皮肉なんですよ。雲のように何事にも執着せず、穏やかにのびのびと生きようよという、痛快でコミカルな人情時代劇になってます」(ドラマ批評家)

■たけしや渡哲也よりも佐々木蔵之介が似合う

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