NHKが挑んだ時代劇「浮浪雲」は「働いて働いて」に対する痛烈な皮肉

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 原作は44年も続いたジョージ秋山の伝説の人気漫画。これまでも、渡哲也、ビートたけしの主演でテレビ朝日とTBSがドラマ化している。なかでも今回の佐々木は、漫画のイメージに最も近いと評判がいい。

 もともと「浮浪雲」のようなライト時代劇は、NHKの得意とするところだ。「小吉の女房」「大富豪同心」「善人長屋」など傑作が多い。「浮浪雲」は勝海舟、沖田総司、近藤勇、清水次郎長、坂本龍馬、楠本イネらも絡み、エンタメ度は一段と高い。

 それも、よく知られたイメージとはまったく違うキャラクターで登場する。

 清水次郎長は義侠心にあつい親分ということになっているが、ごろつきどもの頭目のようだったし、坂本龍馬は志士というよりお調子者の酒飲みだ。このあたりの遊びも楽しい。

「『SHOGUN 将軍』『侍タイムスリッパー』などのヒットで、時代劇ブームが来ています。でも、『水戸黄門』『大岡越前』のような殿様とチャンバラの時代劇ではなく、現代人にも共通する人間くささをコミカルに、またシリアスに描くネオ時代劇です。NHKもBS時代劇に力が入ってます」(テレビ情報誌編集デスク)

 番頭・欲次郎役のイッセー尾形と佐々木のアドリブ乱発の掛け合いは見逃せない。

(コラムニスト・海原かみな)

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