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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

いとうあさこは自分の「面白い」を信じて変えない「正論ババア」

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「『勝手にこっちの大切なものに順番つけんじゃねえよ』って思っちゃう」(いとうあさこ/TBS系「情熱大陸」1月4日放送)

 バラエティー番組に引っ張りだこで多忙を極める、いとうあさこ(55)。だが、彼女は今も小規模の会場でトークライブを続けている。もうやめてもいいのではないかと問われると「それを言う人の気が知れなくて」と苦笑して放った一言が今週の言葉だ。別に休むならテレビだっていい。なのに、そういうときに決まって言われるのはライブだからだ。彼女は仕事がないときから、「お金」を基準に仕事をしたことがないという。

 東京で育ち、小中高と名門女子校で過ごしたが、尾崎豊に憧れていた19歳の時に「自由ってなんだい?」と若気のいたりで家出をしてしまった。23歳で舞台芸術学院に入学すると、「お金もなくて、時間もないのに、座ってその歴史を聞いてる時間はないぞ」(TBS系「A-Studio+」2025年9月26日)と座学のないミュージカル科に入った。

 卒業後、子ども向けのミュージカル「アルプスの少女ハイジ」のロッテンマイヤー先生の役を手にすると、全部アドリブでハイジをいじめるよう求められた。初めてネタ帳を書いて演じると大ウケ。「そうだった、私、喜劇が好きだった」(集英社「OurAge」24年3月5日)と思い出し、お笑い芸人を志した。だが、なかなか日の目を見ることはなかった。

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