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ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

快進撃続ける「ひょうろく」は従来の芸人像に収まらない異形のスター

公開日: 更新日:

 しかし、彼自身は緻密な戦略のもとにこのキャラクターにたどり着いたわけではない。ブレーク前の彼はどちらかというとぱっとしない道を歩いていた。同級生の誘いでお笑いコンビを結成したものの、思うように芽が出ず解散してしまった。ひとりになってからは芸人として武器になるものが見つけられず、「何者かになりたい」という漠然とした衝動だけが先走る日々が続いた。

■さらば青春の光のYouTubeチャンネル参加が転機に

 転機となったのは、先輩芸人のさらば青春の光のYouTubeチャンネルの企画に飛び入り参加したことだった。知名度ゼロで見た目のインパクトも抜群の謎の人物が突然現れて、さらばの2人は驚愕した。その異常な行動力と不思議なキャラクターが彼らの目に留まり、そこからはたびたび呼ばれるようになった。

 さらば青春の光の森田哲矢は、早い段階から彼に俳優向きの雰囲気を感じていたという。実際、俳優としてのひょうろくは、そのたたずまいだけで見る者を引きつける力があり、その評価は今まさに現実のものとなっている。

 ひょうろくの快進撃は、芸人の売れ方の常識を覆すものだ。彼は従来の芸人像に収まらない異形のスターとして、今後もさらに仕事を増やしていくだろう。 (つづく)

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