(19)形見の鉋を握りしめたまま叫ぶ
一弥は、刀を構えたまま間合いをとった。柄を持つ手が震えそうになる。殿様の身辺を守る御小姓役として、日々、剣術の鍛錬は積んでいる。だが、真剣で戦ったことなど一度もない。斬り合いを避けたい思いで、一弥は言った。
「ここで私とサキを殺したところで、私が城下に戻らぬことを殿様は怪…
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