過去に戻って戦争を回避せよ 「時を追う者」佐々木譲著
「時を追う者」佐々木譲著
終戦から4年後、せっけん工場で働く藤堂の前に守屋が現れる。こちらは忘れていたが、守屋は元工作員の藤堂が中野学校で学んでいたときの歴史の教師だった。
守屋に連れて行かれた旧東京帝国大で、物理学の教授・和久田が藤堂を待っていた。守屋と和久田は、藤堂に過去に戻って戦争を回避する工作を行って欲しいと言い出す。戦争を始めた者たちを排除、つまり殺して開戦謀略を阻止しろというのだ。山奥にある「百年戻しの洞穴」と呼ばれる亀裂が過去に通じているという。
半信半疑の藤堂は、断って大学を後にする。しかし、トラブルに巻き込まれ、同僚の与志と知り合ったばかりの千秋と憲兵に追われる身となり、身を隠すために3人で過去に向かう。
3人の決死行を描くタイムトラベル小説。 (光文社 1210円)


















