「夏の日1993」を大ヒットされた元class日浦孝則さん ワンボックスに機材一式詰め込んでワンオペ全国ツアーの日々
日浦孝則さん(元class/66歳)
♪1993 恋をした……というサビが懐かしい「夏の日の1993」。男性デュオ「class」が93年に魅力的なハーモニーで歌い大ヒットした。向かって左で歌っていた津久井克行さんは09年に49歳で亡くなったが、右側の日浦孝則さんは今どうしているのか。
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「お待たせしてすみません。今、ソロとして22枚目、3年ぶりのオリジナルアルバム『ティファニーブルーの奇跡』制作の最終段階でバタバタしていまして」
JR荻窪駅から徒歩5分の荻窪白山神社に、ママチャリをロードバイクに改造した自転車でやってきた日浦さん、まずはこう言った。
「ボク、何でも自分でやっちゃうもんで、09年からはアルバム制作もそれに伴うツアーも、ほぼワンオペでやっているんです。アルバムやツアーの組み立てなどに、今回はAIの助けを借りましたが、ツアーは愛車・日産セレナに機材や釣り道具を詰め込み、全国のライブハウスなど50カ所を1人で運転して回っています。音響も、2年前からは照明も、自分で。ITを活用すればできるんですよ」
日浦さんは立命館大学理工学部電気工学科を卒業し、「class」デビュー前後はIT企業でシステムエンジニアとして勤務した経験があり、ITには強いのだそうだ。
「3年前のアルバムには、『class』時代の未発表曲『夢の扉』を新しく編集した曲も入っています。津久井とボクはもともと友人だったわけではなく、『class』のためにつくられたデュオだったので、ステージを降りた後の楽屋では激しく言い合うなど、決して仲が良かったとは言えないんだけど、今思うと、お互いに何がそんなに気に障ったのか、よくわからなくなりました。たぶん2人とも同じフロントマン(歌やMCでグループを引っ張る“顔”役)で似ていたし、毎日忙しくてイライラしていたからかな。彼は早く亡くなって悔しかったろうし、今なら2人にしかできない話もできるだろうから生きていてくれたらうれしいのになと思いますね」
抜群のハーモニーだっただけに、仲が悪かったとは意外だ。
「『class』結成時、ボクら自身も歌声の相性が良いことに驚き『虹のようなコーラスだね』と言い合っていました。3年前にコンピューターで解析してみたら、それぞれ1人で歌ったときには出ない“倍音(整数倍の周波数の音)”が、2人で声を重ねた時にたくさん発生していたと知り驚きました」


















