著者のコラム一覧
島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

「朝」「彦」「憲」「恒」…旧宮家に残る皇族意識 養子制度で改めて注目された「通字」

公開日: 更新日:

 国会で議論されていた皇室典範の改正案が成立した。戦後、一度もなかった改正が実現され、その点では画期的である。

 ただ、その内容については、各方面から疑問が寄せられている。とくに旧宮家から皇室に養子で入ることができるようになった点に違和感を持つ国民は少なくない。

「一般国民」が皇室に入って、それでやっていけるものなのだろうか。なぜ旧宮家に限定されるのか。問題は実に多い。

 そのなかで、旧宮家に属する人たちからも、疑問の声が上がっている。たとえば、3歳で皇籍離脱を経験した81歳の久邇朝宏氏は、『現代ビジネス』(7月10日)のインタビューで、「手を挙げる人がいるのかな」と、養子が現れることに疑問を呈している。一般国民としての生活が長く、とても窮屈な皇族になりたい人間などいないというわけである。

 ただし、旧宮家の人たちが特殊な考え方を持ち続けてきた可能性も否定できない。そのことは、旧宮家の系図を見てみればわかる。

 戦後、臣籍降下した旧宮家は11あったが、断絶した家やそれが見込まれる家が多く、男子の後継者がいるのは4つの家だけである。

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