芸人だけじゃない“闇営業”演歌界にも飛び火で紅白存亡危機

公開日: 更新日:

 かつて島田紳助は、暴力団との親密交際が発覚し「自分の中ではセーフだと思っていました」と弁明したが、今回のケースも認識が甘すぎるというのは芸能文化評論家の肥留間正明氏だ。

「かつて興行の世界と闇社会は切っても切れない関係で、吉本興業と山口組も密接な関係があった。しかし時代は変わったんです。もはやタレントは、企業や官公庁などのスポンサーからCM出演や営業のギャラをもらっている『半公人』なんですよ。当然、反社会的勢力との交際は重大なコンプライアンス違反となります」

 それは事務所を通さないプライベートの“闇営業”でも同様。タレントもそうした常識を持つ必要があるという。

 さらに懸念されるのが、こうした“認識の甘さ”は芸人だけにとどまらないという点。

「闇社会との関係で言えば、演歌歌手などは、いまだに反社会的勢力との関係が深く、闇は深い」(肥留間正明氏)

 確かに、山口組によるかつての「神戸芸能社」と美空ひばりの関係や、北島三郎が稲川会の新年会に出席し、NHK紅白の出場を辞退した一件など、“演歌界と闇社会”には伝統的に浅からぬ関係が存在する。詐欺商法の広告塔になった歌手も数多くいる。ジャーナリストの中村竜太郎氏はこう言う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー