成田空港にも新エリア誕生「アニメ聖地巡礼」の経済効果は
アニメで描かれた場所やゆかりの地を巡る、いわゆる「アニメ聖地巡礼」がますます盛んだ。
11月28日には千葉の成田国際空港にアニメをテーマにした新エリアが誕生。もともと成田空港は「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の“0番札所”となっており、海外のアニメファンにとっては巡礼の出発点となっている。
観光学が専門の近畿大学総合社会学部の岡本健准教授によれば、2007年放送のテレビアニメ「らき☆すた」が聖地巡礼の発祥とされる。女子高生4人組の日常を描いた作品で、舞台のひとつになった埼玉県久喜市の鷲宮神社にファンが押しかけた。
そして、一般にも「聖地巡礼」という言葉が認知されたきっかけは、2016年公開のアニメ映画「君の名は。」だ。舞台のひとつになった岐阜県飛騨市には海外からも含め大勢のファンが訪れ、その年の流行語大賞の候補にもなった。