著者のコラム一覧
三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。

「五輪までに必ず来る」専門家が耳打ちした大地震のリスク

公開日: 更新日:

 昨年末に当欄で少し取り上げたが、やはり今年は首都圏で大規模な地震が発生するリスクは高そうだ。知り合いの地震研究者は昨年、「年末までに発生するから覚悟しておいてください」と僕に耳打ちしていた。この見通しは幸いにして外れたが、今度は「五輪までには必ず来ると思って備えてください」と警告している。専門家からすれば楽観視できるような状況ではないのだろう。

 政府の地震調査委員会も、今後30年で震度6弱以上の地震が発生する確率を東京の新宿区で48%、千葉や横浜で80%超と公表している。それが今年の夏までに起こったとしても、なんら不思議ではない。

 NHKは先月、東京をモデルにした架空の都市で地震が発生し、想定外の事態に襲われる様子をドラマ仕立てにした「パラレル東京」を4日間連続で放送した。

 この作品の“合言葉”は、「自分の命は自分で守れ」。いざとなれば誰も助けに来てはくれない。だから、自分たちで必要なものを用意して、わが身を守る行動をしなさいというものだ。

 その内容は具体的で、水は1人1日3リットルが必要だから10日分で30リットルは用意しろとか、ガスが止まっても調理できるようにカセットボンベを買っておけとか、地震発生後はブレーカーを落としておかないと通電した時にショートして火災になる危険性があるとか、必要な情報がふんだんに盛り込まれていた。NHKは総務省の外郭団体であり、国民の受信料で成り立つ公共放送である。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です