土木・パソコン系に注目!1日30分の勉強で取れる資格一覧

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 総務省が先月末に発表した、9月の完全失業者数は210万人。前年同月に比べて42万人増加で8カ月連続で悪化している。不本意な異動や失業から再チャレンジを目指す人もいるだろう。比較的短時間で取れて再就職に生きる資格を紹介する。

  ◇  ◇  ◇

 近畿日本ツーリストなどを傘下に持つKNT―CTホールディングスが、グループ7000人の従業員の3分の1を削減する。驚くのは希望退職の対象者を35歳まで広げていることだ。さらに三菱自動車は600人、LIXILは1200人の希望退職を促している。

 一方、ANAホールディングスは社員のグループ外企業への出向を予定しており、“畑違い”の成城石井や家電量販店のノジマ、人材サービスのパソナなどに打診しているという。大手企業にいても先が分からない時代だから、スキルアップはしておいて損はない。実際、どんな資格を取っておけばいいのか――。

■自治体からの 仕事が舞い込む「庭園管理士」

 70歳を越えて現役で働く人事コンサルタントの菅野宏三氏は、「50代半ばから再就職の道を探すなかで、趣味の植木職人の資格を取得しました」と振り返る。費用は5万円程度。通信講座で講座を修了すれば取得できるので、シニアの受講者も多い。

「ハローワークを通じて庭園剪定の見学会にも参加しました。実は働き口が幅広い資格で、ガーデニング業界やホームセンターなどの植木担当として働いたり、定年後はシルバー人材センターを通じて公園の整備、学校、病院、その他公共施設などで剪定、伐採の依頼は景気に左右されず絶えることがありません。コロナ禍で、航空会社の社員が家電量販店やスーパーに出向する事例も出てきました。必ずしも営業・事務職から同業種に転職できるとはいえません。希望がかなわない可能性があるなら、趣味やキャリアの棚卸しをして、視点を変えた資格を取るのも選択肢です」

 取得期間の目安は6カ月程度。たとえば、「日本創芸教育」の「庭園技能講座」(4万9000円)がそれで、申し込むと自宅にテキストと実習DVDが送られてくる。庭園に関する知識とマツやツバキなどの庭木・花木の剪定・整枝方法を勉強し、特に外出を伴う実習はない。修了には、月1ペースの提出課題(6回)が必要で、すべてクリアすれば日本園芸協会認定「庭園管理士」資格を取得できる。

■求人が尽きない「ボイラー技士」

 土木・建築系の初心者向けの資格が「二級ボイラー技士」と「危険物取扱者」だ。

 ボイラー技士は、マンションやオフィスビル、病院や学校といった冷暖房を使用している建物の空気調節を管理する専門家。ボイラー設備は資格がないと扱えないが、公共施設が“クライアント”なので、有資格者は求人が尽きない。ユーキャンの通信講座なら、6カ月(3万9000円)で試験対策ができ、合格率は5~6割だ。

 危険物取扱者は、合格標準勉強時間が5カ月(3万9000円)。求人サイトで「危険物取扱者」を検索すると、50~60代まで幅広く募集がある。土木業界以外に工業・製造業・石油関連まで広げられるのもいい。

 いずれも、厚労省の「教育訓練給付制度」(一般教育訓練)対象講座のため、学費の20%が給付されるので活用したい。

マイクロソフト認定「MOS」

「MOS」(マイクロソフトオフィススペシャリスト)とは聞きなれない資格だが、マイクロソフトが認定する国際資格だ。ワード、エクセルのスキルを証明できる。

 米ユタ大学などが、世界の企業の従業員を対象にMOSが生産性に与える影響を調査したところ、管理職の85%が「MOSを取得した従業員の仕事の生産性は以前より上がっている」と評価している。

「この資格そのものが直接アピール材料となるというよりも、パソコンを使用しての事務ワークをしている人にとっては、身につけるスキルによって、日々の仕事の効率が大幅にアップします。その結果、昇進・昇給・希望する部署への異動・転職などに有利になる可能性がある」

 こう話すのは、FPの藤原久敏氏だ。現在、大阪経済法科大学の非常勤講師を務め、また、資格の学校TACでは、主に社会人に資格取得のアドバイスをしている。

 MOSは普段会社でパソコンを使っている人なら、最短20時間の対策で合格基準に達する。書店の資格コーナーには「MOS」の対策本があるし、全国のパソコンスクールでも対策講座を実施しているので、活用するのもいいだろう。

■PCの出張サービスが行える「パソコン整備士」

 一方、「パソコン整備士」はソフトウエアやハードウエアの知識を有していることのほか、個人情報保護に関する知識やパソコンの整備の技術を認定してもらえる資格だ。3級から1級まであって、パソコン初心者からエンジニアを目指す人が受験している。

「社内SE、PC販売店のスタッフとしても有利ですが、コロナ禍になってテレワークが中心になった人向けに個人のサイトを通じて、副業で出張修理などを行うサラリーマンもいます。インターネット回線やWebカメラの準備などもできるようになります」(前出の菅野宏三氏)

 市販のテキストはないので、整備士協会のHPから専用のテキストと、問題集を購入し、解けるようになれば随時行う試験を受ける。1カ月程度の勉強を要するという。

 試験合格後は、活動会員として「パソコン整備士協会」に登録(初回のみ3000円)。その他、入会金(初回のみ2000円)と年会費(5000円)を納めることが必須となる。

〈別表〉に勉強時間や合格率をまとめた。年末年始を利用して、資格の勉強を始めてみるのもいいだろう。

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