コロナ禍に安心安全で巡る映画・ドラマの「ロケ地」さんぽ

公開日: 更新日:

 観光庁が推奨するロケツーリズム。映画やドラマのロケ地を訪ね、自然や風景を楽しもうというものだ。映画「男はつらいよ」の東京・柴又は言わずもがな、3密を避けたいコロナ禍においては格好のレジャーともいえる。観光に大打撃を受けている自治体のロケ誘致も活発化している。

 ◇  ◇  ◇

 大分県別府市の龍巻・血の池地獄から車で8分、「八幡竈門神社」(別府市大字内竈1900番地)が、鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎との縁から賑わっている。普段はひっそりとした神社も週末ともなれば、県内はもとより近隣の福岡県から家族連れなど2000人ほどが訪れる観光スポット。映画「ローマの休日」のスペイン広場のように、同じ空間に行ってみたいというのがファン心理というものだろう。

 厳密にいえば、八幡竈門神社は観光庁のロケツーリズムの定義とは違うが、国内観光地が壊滅的な打撃を受ける中、起死回生策として映画やドラマの撮影地誘致に力を入れる自治体は増えている。

猪苗代町が印刷会社と誘致で提携

 東京から高速道路を使って車で約3時間、野口英世の生誕地として知られる福島県・猪苗代町もそのひとつ。会津磐梯山や猪苗代湖を有する風光明媚な土地柄で、最近も「綾瀬はるかの“ふくしまに恋して”」(NHK総合)、短編映画「こんな風に私は生きている。」(Hulu配信)のロケ地として活用されたばかり。その猪苗代町がさらなるロケ地誘致の強化にタッグを組んだのが、「東日印刷」という印刷会社だ。一見、ロケとは縁もゆかりもない企業に思えるが、一体どういうことなのか?

「当社は2018年から本社ビルや地方にもある印刷所などをドラマや映画のロケ地として貸し出しており、この2年半で約350件の撮影実績がございます。そのノウハウを生かし、自治体や企業とテレビ局などを結び付けるロケ地仲介サービスを始めたのです」(東日印刷・広報担当者)

 この「東日印刷」(江東区越中島2―1―30 地下鉄東西線/都営大江戸線・門前仲町駅徒歩12分、JR京葉線・越中島駅徒歩5分)をよくロケで使うのが、ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)。このほか、さまざまなドラマで玄関や廊下もロケに使われているという。

 このように、近所に住んでいても気付かずにドラマの撮影に使われていたりする。コロナの感染拡大で遠出がはばかられる昨今、手軽なレジャーとして「ロケ地さんぽ」はどうだろうか。

半沢直樹(2020年 TBS系)

 東京中央銀行本店として使用された日本橋の三井本館。1929年に竣工し、重要文化財になっている。中の大階段として使われたのは上野公園内の東京国立博物館の階段だが、現在、同博物館は入館に事前予約が必要だ。

◆三井本館

東京都中央区日本橋室町2―1―1
地下鉄銀座線/半蔵門線・三越前駅直結

エール(2020年 NHK)

 作曲家・古関裕而とその妻金子をモデルに描いたNHK「連続テレビ小説」。主人公の音(二階堂ふみ)が通う東京帝国音楽学校の外観として使われているのが、1904年に建築された旧茨城県立土浦中学校。ドラマは今月20日をもって大団円を迎える。

◆旧土浦中本館

茨城県立土浦第一高校内、茨城県土浦市真鍋4―4―2
JR土浦駅バス10分、またはつくば駅からバス28分

101回目のプロポーズ(1991年 フジテレビ系)

 星野達郎(武田鉄矢)が矢吹薫(浅野温子)に向かい、「ぼくは死にません。あなたが好きだから」と叫んで道路に飛び出し、トラックを止めた場所。新浦安のシンボルロードで深夜に撮影された。後にコロッケが「死にましゃ~ん」とデフォルメ。片側3車線、幅50メートル、美浜交差点からマリナイースト21地区まで約1キロもある。

◆シンボルロード

千葉県浦安市美浜
JR京葉線・新浦安駅徒歩5分

男女7人夏物語り(1986年 TBS系)

 隅田川の清洲橋を挟んで今井良介(明石家さんま)と神崎桃子(大竹しのぶ)の住居があるという設定。ドラマ撮影時にはなかった東京スカイツリーもきれいに見える。

◆清洲橋

東京都中央区日本橋中洲~江東区清澄1
地下鉄半蔵門線/都営大江戸線・清澄白河駅徒歩7分

ロングバケーション(1996年 フジテレビ系)

 清洲橋から北へ約800メートル行った新大橋と付近の遊歩道は、ロンバケで葉山南(山口智子)と瀬名秀俊(木村拓哉)がよく歩いていた場所。「ちょ待てよ!」という瀬名の声が聞こえてきそうだ。

◆新大橋

東京都中央区日本橋浜町、
江東区新大橋
都営新宿線・浜町駅徒歩5分

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・原監督が気の毒になってきた…と思ったが気のせいか

  2. 2

    玉突き人事速報 菅野とダルに追い出される田中は西海岸へ

  3. 3

    阪神糸井が大減俸に 城島と“ポイ捨て”3選手の二の舞を危惧

  4. 4

    原巨人はDeNAソトも取り逃がす 補強“3連敗”スタートの不吉

  5. 5

    菅首相はコロナ禍でも朝昼晩「外食フルコース」の贅沢三昧

  6. 6

    安倍氏任意聴取の狙い 特捜部は十八番のウソを見破れるか

  7. 7

    “鶏卵疑惑”自民に飛び火か…これがズブズブ「献金リスト」

  8. 8

    安倍氏の発言に納得 嘘が許されるなら国会自体意味がない

  9. 9

    吉川元農相は大臣室で現ナマ疑惑…「鶏卵汚職」何人いる?

  10. 10

    中居正広にプロデューサーの才 児童書バカ売れで実力証明

もっと見る