マイナポイント“がっぽり”大作戦!家族4人で10万円相当をゲットする方法
《マイナポイント第2弾》が年明けにもスタートする。前回のポイント付与は5000円分と正直ショボかったが、今回はその4倍の最大2万円分。とりあえず、ポイントをゲットするにはマイナンバーカードが必要になる。まだ作っていない記者も家族4人でカード交付申請をしてみた。
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マイナポイント第2弾は「新規取得」で最大5000円分のポイント、「健康保険証」の利用登録でさらに7500円分、「公金受取口座の登録」でまた7500円分の計2万円分のポイントがゲットできる。「すでに作っちゃったよ」という人たちも大丈夫。新たに健康保険証と公金受取口座を登録することで、この分についてはポイントがもらえる。ちなみに、公金受取口座とは聞き慣れない言葉だが、特別定額給付金のような緊急時の公金給付などの際に活用される口座のことだ。
ここまではマイナポイントについての簡単な説明だが、そのポイントを受け取るには最低条件としてマイナンバーカードがなくてはいけない。現在、カード保持者は国民全体の約4割と少数派。政府は今回のキャンペーンで全人口の75%まで高めたい腹積もりだ。
とはいえ、ポイント付与の開始時期はまだ決まっていない。「それなら何も慌てる必要はないんじゃないの?」と思うかもしれないが、早いに越したことはない。
「仮に本日中にマイナンバーカード交付申請をしていただいても、1カ月半~2カ月ほどお時間をいただいております。今後の状況によってはそれ以上かかる可能性もございます」(江東区のマイナンバーカードコールセンター担当者)
■給付金延滞の可能性も…
昨年7月に《マイナポイント第1弾》がスタートした際も、直後に申請が殺到し、カードを市区町村窓口で受け取るまで3カ月もかかった。今は何かと物入りな時期であり、とくに給付金が発表されている「18歳以下」「住民税非課税世帯」「困窮学生」のいる世帯は作っておいた方が無難かもしれない。ないと、給付まで延滞が出てくる可能性がある。
では、実際にカードを作るにはどういう方法があるのか?
まず初めは交付申請を行うことから始まる。申請は「スマートフォン」「パソコン」「証明用写真機」「郵送」の4つの方法があり、絶対に必要なのは自宅に簡易書留で郵送されてきた「個人番号カード交付申請書」。なくしてしまったという人は市区町村に問い合わせ、再交付の手続きをしなくてはいけない。
スマホ申請の場合は交付申請書にある「QRコード」を読み取り、申請用WEBサイトにアクセス。画面にしたがって申請書ID(23桁)、メールアドレスなどの必要事項を入力の上、顔写真を添付し送信する。パソコンの場合もオンライン申請用サイトで同じ手順を踏んでいく。
交付申請は「証明用写真機」なら3分で終了
そんな中、記者と家族が選んだのは「証明用写真機」による申請。お金はかかるが、理由は「必要事項の入力が一切不要」で、ズボラな人にはうってつけの方法だ。交付申請書にあるQRコードを証明用写真機のレンズに合わせると、あとはタッチパネルで「OK」を押していくだけ。ネットを介して自動で交付申請を行ってくれる。
もうひとつ、おじさん記者には関係ないが、花も恥じらう美貌の奥さんと娘にとっては「写真うつり」が最重要事項。カードには運転免許証のように顔写真が入るので、デジカメやスマホの自撮り写真では納得がいかないケースもある。また一度作成すると、10年同じ顔写真が使われるので余計に重要だ。
■おじさんだけど「プレミアム美肌仕上げ」
記者と家族が向かったのは、近所のスーパーの入り口にある「証明用写真機」。富士フイルムイメージングシステムズ社のもので、タッチパネルで操作し、お金を入れて写真を撮るだけ。料金は800円と、「プレミアム美肌仕上げ」の1000円があり、とりあえずプレミアムの方を選択してみた。「滑らかな肌を自然に演出する」というが、まあ、おじさんはどっちでもいい。一応、3回撮り直してみたが、どの顔も代わり映えしないので最初の撮影のものを選んだ。以上、申請は3分で完了してしまった。
カード作成までの一連の流れはこうだ。
①交付申請(←今はココ)
②カード受け取り(1カ月半~2カ月後、事前予約の上で市区町村役場窓口で自ら受け取る)
③マイナポイントなどの紐づけ(パソコンやコンビニの専用端末)
ネット口座開設でさらに2万円ゲット
これで来春には1人2万円分のポイント×4人分で8万円分が“ガッポリ”だ。ただし、これで終わらせてしまっては儲けが少ない。どうせなら、「公金受取口座」としてネット銀行に口座を開設し、新規入会ポイントまでいただこうという算段だ。「PayPay銀行」「イオン銀行」「ローソン銀行」といったネット銀行はATM手数料を無料にしているところが多く、一方で三菱UFJ銀行をはじめとするメガバンクは未利用などの場合は年間1000円程度の口座管理手数料が取られてしまう。マイナンバーカード用の口座としては不向きだ。
「給与振り込み口座などに利用しているメガバンク口座をマイナカードに紐づけることに対して、『国に資産を把握されるのでは』と怖さを持っている人もいるでしょう。そういう人は新たにネット銀行に口座を開設するという手があります」(生活経済ジャーナリスト・柏木理佳氏)
0歳から口座開設できる「楽天銀行」。今ならもれなく5000ポイント付与(条件あり)で、家族4人分で2万円分のポイント。これと国のポイントと合わせると10万円分になる。楽天銀行はほかに、月7回までATM無料、同3回まで他行振込手数料0円、お子さま口座開設で1000ポイントなどのサービスもある。
■カード取得後は危ないので使わない
もちろん、マイナンバーカードには今でもさまざまな問題点がある。日弁連が指摘するように「サイバー攻撃」「行政機関からの個人情報漏洩」「紛失時の悪用」など不安だらけ。とくに今の日本政府のIT能力を考えたら、心配は増幅する。ポイントをゲットしたら、さっさとタンスの奥にしまった方がいいかもしれない。