換気で寒く冷える…「温活」三種の神器と20分入浴 上半身と下半身の温度差が攻略のカギ

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 コロナ禍で換気をしているせいか、屋内が冷える。そんな声をよく耳にする。日中は、ぽかぽか陽気でも、コロナ禍の冬は冷えをとる温活が欠かせない。では、どうするか。進藤幸恵氏は、医師である父・義晴氏から冷えとり健康法を受け継ぎ、冷えとりアドバイザーとして「子すずめ・くらぶ」を主宰。講演会や勉強会で全国を回る。進藤氏に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 冷えを感じるのは女性に多かったが、コロナ禍では男性も珍しくなくなっている。養命酒製造は昨シーズン、1都3県でテレワークをしている20~59歳の1000人を対象に、「テレワーク時の冷えに関する調査2021」を実施。今年2月9日にその結果を公表している。

 それによると、テレワーク中に冷えを感じる割合は、女性が66.8%。それより少ないが、男性も55.8%に上る。職場ではどうかというと、全体の44.6%が冷えを感じている。

 職場の調査は男女別ではなく、性別による違いは読み取れないが、男性も少なからず冷えを感じている人がいるとみていいだろう。

 日刊ゲンダイのオフィスも、給湯室とトイレにある窓から冷たい外気がオフィスに入ってくる。夜になると、廊下はほぼ屋外と変わらない温度に下がり、かなり寒い。メタボで“ミートテック”を着ている人はちょうどいいかもしれないが、そうではない人にはちょっとつらい。

「冷えをとる温活で大切なのは下半身を温めることです」

 その秘密は、上半身と下半身の体温差にあるという。

「重要な臓器が集まる上半身の体温は36度前後ですが、下半身は31度前後です。この温度差によって、血液循環が滞りやすくなります。デスクワークなどで運動不足になるとなおさらで、足が冷えたり、むくんだりしやすい。正しく温活するには、下半身を温めて、上半身との温度差をなるべく小さくすることがとても重要なのです」

 体を温めてボーッとするのは、相対的に高い温度の上半身を温め過ぎるためだ。正しい温活はそうではなく、下半身を温める。仕事中の温活も、それが肝だという。

 そこで下半身の温活。仕事中も折に触れて温活を行って、温かさをキープしよう。

靴下は4足の重ねばきが理想 温感タイツでサポート

 工夫のひとつが靴下だ。

「まず絹の5本指靴下をはき、次に綿の5本指靴下をはきます。3足目は絹の先丸靴下で、最後は綿の先丸靴下です。4足が無理でも、せめて2枚重ねにすると効果的。足に触れる最初の1枚目は絹がベターで、それを守れば2枚目は化繊でも構いません」

 帰宅して着替えると、靴下を脱ぐ人もいるだろう。靴下の重ねばきは自宅でも続け、入浴後も足をよく乾かしたら、再び靴下の重ねばきだ。

「入浴による足の保温効果が、靴下の重ねばきで持続します。そうすると、安眠が得られやすくなるのです」

 2つ目がタイツだ。

「ファストファッションの店舗やスポーツ用品店などには、温感肌着がそろっています。温感タイツなどで脚全体を温めるとよいでしょう」

 ももひきというと、オジサンっぽいイメージだが、最近の温感タイツはオシャレ。量販店で1枚1000~2000円。まとめて購入しておくといいだろう。

 靴下とタイツで脚をガードするほか、忘れてはいけないものがある。湯たんぽだ。

「湯たんぽは寒い時季だけでなく、一年を通して自宅と職場で使うこと。とにかく頭寒足熱に徹するのです。暖房が効いていても、換気で取り込まれた外気で足元は冷えやすいし、夏は冷房で冷えることもあります。そんな冷え対策は、湯たんぽがうってつけ。靴下の重ねばき、タイツ、そして湯たんぽが温活の三種の神器です」

■自宅と職場に湯たんぽを常備

 記者も職場にシリコーン製の湯たんぽを常備している。冷えを感じたら給湯室でお湯を入れて足元に置くと、足先からじんわりと感じた熱が体を温めてくれる。次第に背中や顔がぽかぽかしてくるのは、血行が改善したゆえんだろう。なるほど、上半身と下半身の温度差の改善で、血の巡りを実感する。

「自宅でも、テレビを見たり、読書したりするときに湯たんぽで足を温めるといいですよ。寝るときは、お湯を入れ替えてベッドの中へ。就寝時だけでなく、生活の中で湯たんぽの使い方を工夫すると、温活が快適になります」

トリの入浴は20分以上がベスト

 三種の神器をうまく使いながら過ごしたら、毎日の温活のトリを飾るのが入浴だ。これも上半身と下半身の温度差が、入浴法にもかかわってくるという。

「相対的に温度が低い下半身を温めるため、半身浴が基本です。みぞおちまでつかる深さで入浴して、両腕は湯船から出します。その状態で20分以上入浴し、しっかりと温めてください。私の著書には温度は38度と書いていますが、20分以上の入浴が第一。気持ちよく入浴できるなら、その温度にこだわる必要はありません」

 いまの時季は、浴室が寒い。肩を出しての入浴が寒いと感じるときは、最初のうちは肩までつかり、温まったら肩を出しての半身浴に切り替えるといいという。

 三種の神器と半身浴を取り入れた40代の男性が言う。

「以前は、十分な時間寝ても、熟睡感がなかったのですが、温活をしてからは寝つきがよくなり、熟睡できるようになりました。朝起きたときに目が軽い。目の重だるさがないのがうれしい。それに代謝がよくなったのか、ほかの生活習慣を変えていないのに、体重が2キロ落ちました。ズボンが緩くなって快適です」

 もともと冷えを感じることはなかったが、冷え性のきつい妻が取り入れたことをキッカケに、ものは試しで自分もやってみたそうだ。体が温まったことで、温度差に敏感になり、足元などに冷えを感じるように。それで、より温活に励んでいるという。

「入浴のときは湯船のフタにバスタオルを敷いて本を読んだり、タブレットで動画を見たり。そうすると、20分の入浴はあっという間です」

 ◇  ◇  ◇

 寒さは、これからもっともっと厳しくなっていく。冷えは、三種の神器と半身浴で乗り切ろう。

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