旧統一教会・田中会長「虚偽説明」の数々 霊感商法弁護団の指摘に教会の見解を求めると…
「借りられるだけ借りてこい」
「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)日本教会会長の田中富広氏は前日11日の会見で、「山上さんが破綻された立場で、さらに献金を要求することはありません」と発言。これに対し、渡辺博弁護士はこう指摘した。
「統一教会にとって資産がある信者が一番ありがたい。<資産は全て捧げなさい>という教えです。資産がなくなれば『借りられるだけ借りてこい』と言われ、借金で献金をさせられます。弁済できないと、自己破産するしかありません。教会長は破産申立書、破産に至った理由書の書き方を信者に教えます。『弟が病気でお金を使いました』と書くよう指示し、まるで自己破産を奨励しているかのようです」
田中会長は旧統一教会の献金について、「献金は本人任せで、ノルマはありません」と断言したが、郷路征記弁護士はこう反論した。
「札幌の裁判で分かったことは、必ず支払わなければならない義務献金が650万円あり、それが終わると愛国献金が300万円、聖本献金が3000万円と続きます」
旧統一教会側の言い分と弁護士連絡会側の見解は、まったく食い違っている。真相はどうなのか。
田中会長は11日の会見で「当法人に関する記事を書く場合は、事前に直接取材して情報を得るようにお願いしたい。取材には誠意を持って対応する」と説明した。そのため日刊ゲンダイは13日、旧統一教会広報部に取材を申し込んだが、締め切りまでに連絡はなかった。