武雄市図書館(佐賀県・武雄市)吉野ヶ里遺跡の人気をはるかにしのぐ「本の森」

公開日: 更新日:

 そんな武雄市図書館はカフェが併設されているように、「ただ本を読むだけ」の施設ではない。おおよそ週1回のペースでイベントを実施しており、ジャンルは語学セミナーやトークライブ、さらにはヨガ教室、料理教室などと多岐にわたる。地元民の交流の場にもなっているのだ。

「イベントの体験や展示の鑑賞を通して趣味を見つけたり、深めたりする場を提供できるのも目玉のひとつです」

 活気に満ちていながらも、居心地のよさは担保されていると、樋渡さんがこう続ける。

「多少のざわつきはありますが、館内は無音エリアとおしゃべりができるエリアに分かれています。各所のBGMの音量に差をつけることで、利用者が感覚的にわかるようになっています。心地よい雰囲気を保てるように、サイン(標識)だらけにならないようなしつらえを意図しているんです。しかも、武雄市図書館の利用者はトップクラスにマナーが良いそうで、CCCが運営する他拠点のスタッフから秘訣を尋ねられることも。少し人とおしゃべりをしたい方、なんとなく立ち寄った方、ガッツリ調べものや勉強をしたい方……。全ての利用者がストレスフリーにおのおのの時間を過ごすことができるはずです」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    農水省は「生産量が需要を大幅に上回る」と…“コメ余り”予想でも新米価格が下がらないワケ

  2. 2

    「共生社会のお手本」群馬県大泉町のいま 参院選でなぜ参政党候補が最多得票だったのか

  3. 3

    JICAの「ホームタウン」事業撤退で損なわれる国益…排外主義的なデマ拡散で苦情殺到の異常事態

  4. 4

    アナタは大丈夫?映画館・電車でのマナー違反…“自己チュー度”をセルフ診断でチェック!

  5. 5

    恵比寿「たつや 駅前店」では80歳くらいの女子が生ビールのジョッキを両手で抱えて飲んでいる

  1. 6

    “イヤホンつけっぱ”はコミュニケーション拒絶? ラーメン店主が「やめて」と訴え騒動に…

  2. 7

    中山競馬場フードコートに前代未聞の出店!ライバル紙の東スポ食堂を辛口採点してみた

  3. 8

    松本若菜『わたしの宝物』で注目の「托卵妻」って? 識者が予想する“生息率”に男性はゾゾッ確実

  4. 9

    9月19日から運用開始「スマホ保険証」はほぼ無意味…医療機関や患者を惑わす数々の“落とし穴”も

  5. 10

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く