前回泣く泣くスルーした千駄木「さくら食堂」に出直す 子供連れも酒飲みも大満足だった

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280円足せばご飯と味噌汁がついてくる

 さくら食堂はベトナム人の2人の若者によって創業。現在は代表を務める渡辺芳信さんが切り盛りしている。渡辺さんは大手の玩具メーカーを早期退職し、調理師学校で料理を学び都内の有名食堂で修業した経歴の持ち主だ。

「今どきの昭和っぽい店でもないし、老舗でもないですから」と控えめに語るが、こういったキメ細かいサービスは、旧来の食堂のスタイルを変えていくものだとアタシは感じた。そんなことを思いつつ、銀ダラ照り焼きとアジフライ(720円)を注文。これに280円足せばご飯と味噌汁がついて定食になる。

 アタシは330円足してハイボールをお代わりし、手作りコロッケ(210円)を追加。こんな時間においしいおかずでゆっくり酒が飲めるってほんとサイコ~。酒飲みにとって居心地のいい食堂ほど重宝するものはない。だから気が付くと食堂が酒場化する。アタシはそんな店が嫌いではないが、子供を連れた家族が来にくくなるケースも少なくない。でも、さくら食堂が酒場化することはないだろう。だって、長年、子供の心に寄り添ってきた渡辺さんが切り盛りしているのだから。(藤井優)

○さくら食堂 文京区千駄木3-50-15

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