一面に咲き誇る水芭蕉に心奪われて生まれた「夏の思い出」
山を歩き、声を出すと人は救われる

17歳の高校生のときに尾瀬沼から至仏山に登った。あれはすでに六十数年前の淡い夏の思い出である。至る所で高山植物が咲き誇っていた。チングルマ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが風に揺れていた。
当然のように歩きながら「夏の思い出」を口ずさむ。「♪夏がく~れば 思い出す~…
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