森功
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森功ノンフィクション作家

1961年、福岡県生まれ。出版社勤務などを経て、03年からノンフィクション作家として活動を開始。「ヤメ検 司法エリートが私欲に転ぶとき」「同和と銀行」「腐った翼 JAL消滅への60年」など著書多数。最新刊は「現代日本9の暗闇」(廣済堂新書)。

<第21回>ドロ沼化する沖縄問題 焦る安倍官邸が打った奇手

公開日:  更新日:

 米軍普天間基地の辺野古移設問題が、ついに政府と沖縄県の双方の訴訟合戦に発展。ドロ仕合の様相を呈している。この秋、渦中の沖縄を訪ねてみた。

「自民党や政府は民主党の鳩山(由紀夫元首相)のせいばかりにするけど、自分たちのやり方のまずさをぜんぜん省みない。だから余計に揉めるんだ。基地の移転を進めるにしても、前の自民党幹部たちはもっと懐が深かったんだけどねぇ」

 しばしばそんな声に出くわした。沖縄には、ゴリゴリの基地移転反対の革新系はもとより、推進派であるはずの保守系の関係者たちからも、今の自民党幹部たちに対する失望感が満ちている。

 くだんの基地移設工事を巡る安倍晋三政権と沖縄県知事の翁長雄志のバトルはおいおい詳述するが、そんな沖縄で目下、話題になっているのが、名護市キャンプシュワブ近くの埋め立て予定近隣地域に対する交付金問題である。久辺3区と呼ばれる辺野古・豊原・久志に対し、政府が沖縄県も名護市も通さず、直接、振興交付金を提供するという。

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