高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

安倍政治を止めようという覚悟には頭が下がるが…

公開日:  更新日:

 小林節慶応大学名誉教授が、政治団体「国民怒りの声」を結成して自身を含め比例区候補を立てて参院選を戦うと決起宣言を発した。本来は保守派であり、改憲論者でもある同教授が、安倍流の解釈改憲による安保法制に反対する運動の先頭に立ち、ついには自身が政界に打って出てでも安倍政治を止めようと思い詰めるその覚悟には心底、頭が下がるけれども、実際に参院選に向かう野党の政治戦略にとっては、この動きはマイナスにしかならない。

 小林教授はこれまで、イタリアの「オリーブの木」方式に倣った「さくらの木」のような新しい政治団体を立てて、共産党を除く野党の比例区候補がそれに参加して統一名簿を作り上げることを、民進党などに提案してきた。が、これは2つの理由でまとまらなかった。民進党関係者が言う。

「ひとつには小林教授の掲げる政策は過激で、ほとんど共産党に近い。消費税、辺野古、TPP、原発、安保法のどれをとっても民進党は『条件付き反対』とか『一部賛成』とかの煮え切らない態度なので、付いていけない。もうひとつには、すでに現実に32の1人区のうち23で、安保法制廃止を軸に共産を含む野党プラス市民による統一候補擁立が進んでいて、そのうちいくつ勝てるかが参院選の趨勢を決する情勢だが、それと、共産を外した比例名簿をという小林教授の案は整合しない」

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