加計献金疑惑の下村博文氏 政治資金で自著“爆買い”の姑息
「加計学園」問題で疑惑の渦中にいた下村博文元文科相。学園からの200万円の献金が政治資金収支報告書に不記載だった問題がいまだくすぶっているが、やっぱりカネの使途は極めて怪しい。
16日に公開された下村氏が代表を務める政党支部の収支報告書(2016年分)を見ると、自著を“爆買い”し、書店の「売り上げランキング」の上位独占を画策していた疑いが浮上した。
16年5月19日付で豊島区の「三省堂」や中央区の「丸善」をはじめ、計11の大型書店に総額234万3600円を支出。支払先は横浜市や名古屋市にも及ぶが、額面はなぜか「37万8000円」「30万2400円」「22万6800円」「15万1200円」の4種のみ。4月22日にも大型書店に15万1200円、5月20日も37万8000円を支出した。総額は287万2800円に上る。目的は全て「書籍代」で、「調査研究費」として処理されている。
いったい何を買ったのか。下村氏は16年4月20日に自著「教育投資が日本を変える」(PHP研究所)を出版。先ほどの4種の額面を同書の税込み額「1512円」で割ると、それぞれ「250」「200」「150」「100」と切りのいい数字となる。1店当たり100~250冊を購入したのだろうか。