米紙報道 ロシアゲート捜査当局がトランプ本人の聴取検討
ロシアゲート捜査がいよいよトランプ大統領本人に迫ってきた。
ワシントン・ポストなど複数の米メディアは8日、米大統領選介入などロシアが絡む一連の疑惑を捜査するモラー特別検察官が、トランプ大統領の直接聴取を検討していると報じた。
昨年12月に、トランプの弁護団に対し、本人聴取の意向を伝えているという。
トランプに近い人物が「聴取は限定的な質問について数週間以内に行われる可能性がある」としたうえで、「大統領は陣営とロシアとの共謀の疑いに終止符を打つため聴取に前向きだ」と話したとしている。ただ、弁護団は聴取に消極的で、書面による供述も検討されている。
ロシアゲートでは、すでにフリン前大統領補佐官ら4人が起訴されているが、トランプの長男ジュニア氏や娘婿のクシュナー大統領上級顧問も起訴されかねない状況。そんな中で、5日、元最側近のバノン前首席戦略官・上級顧問が、ロシア人弁護士らと面会していたジュニア氏らを「反逆罪に値する」と批判した「政権内幕本」が発売され、トランプは「バノンは正気を失った」と罵倒、苛立ちを強めていた。