新党参加せず 前首相&元代表が地域政党に逃げ込む断末魔
民進党と希望の党の合流で7日結党した国民民主党。結局、45人の脱落者が出て、一部は早々に立憲民主党入りを申請する動きも出ているが、首相や党代表を務めた“大物”2人は無所属になった上、選挙区のある地元で地域政党や政治団体をつくるという。
岡田克也元民進党代表は、同じ三重選出の芝博一参院議員らとともに地域政党「三重新政の会」を設立。民進党の三重県連所属の地方議員が新党へ行かず、この地域政党に参加する見通しだ。
野田佳彦前首相も7日、選挙区の千葉県庁で記者会見し、自らが代表を務める地域政治団体を立ち上げ、県内の議員らに参加を呼び掛けると表明した。
岡田氏も野田氏も、新党不参加の理由について「無所属で野党結集に力を注ぐ」「立憲民主と新党の距離を縮める努力をする」と説明している。もっとも、彼らは昨年10月の総選挙で民進党がバラバラになった直後から同じセリフを言い続けてきた。「分散した野党を1つにしていく接着剤の役割を果たしていきたい」と意欲を示したものの、誰にも相手にされなかったのが実情だ。