日ロ外交のアピールか 秋田犬の贈呈式に安倍首相出席の怪
トランプには金のゴルフクラブ。プーチンには秋田犬――。この男の地球儀俯瞰外交とはしょせん、相手国に貢ぐことしか頭にない。24日からのロシア訪問でプーチン大統領との首脳会談を控えている安倍首相が、平昌五輪女子フィギュアスケート金メダリストのアリーナ・ザギトワへの秋田犬の子犬「マサル」の贈呈式に出席する予定――と報じられた。
ザギトワに親睦の意味を込めて「マサル」を贈るのはあくまで秋田犬保存会であって日本政府じゃない。つまり、安倍首相なんぞお呼びじゃないのに、そこにシャシャリ出てくるというのだ。「トンビが油揚げをかっさらう」とはこのことで、共同通信によると、秋田犬保存会の会長を務める日本維新の会の遠藤敬国対委員長は「首相が贈呈する形になれば会員に説明がつかない。友好演出はやぶさかでないが節度を守ってほしい」と話したというが、当然だろう。
「ウラジーミル!」なんて叫んで、大騒ぎしたものの、注目された北方領土は返還されず、逆にドンドン開発が進んでいる状況。北朝鮮問題も気が付けば米中韓に取り残されている安倍政権のことだ。秋田犬贈呈式を外交アピールの場と考えているのだろう。あらためて日本維新の会の遠藤国対委員長に聞いた。