丸山議員が辞めない理由か…政治資金“不正蓄財”疑惑が浮上
■資金管理団体の「繰越額」が3年で約10倍に
さらに穂高会の収支報告書をチェックすると、新たに不可解な点が浮かび上がった。穂高会の収入が14年末からの3年間で急増しているのだ。15年分の収支報告書を見ると、「前年からの繰越額」には約374万円と記され「翌年への繰越額」には、約1709万円と記載があった。それが16年末には約2989万円となり、17年末は約3701万円に。3年間で10倍近くに膨れ上がっているのだ。
もともと経産官僚で高給取りだった丸山氏だが、資産等報告書を見ると、土地や建物、自動車、有価証券など保有資産はゼロに近い。丸山氏が議員の立場に固執するのは、議員職を長く続け文通費を受け取り、政治資金を「蓄財」することが目的じゃないかと疑いたくなる。
総務省によると、「資金管理団体の代表者は、離党、議員辞職したとしても団体を解散する義務は生じない」(政治資金課)と説明。つまり、穂高会から丸山氏の懐にカネが流れる可能性は十分にあるのだ。丸山事務所にカネの流れなどを問い合わせたが返答はなし。政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。