国境封鎖した北朝鮮の現状 フランスから密かに医療チーム
今月2日、北朝鮮が日本海に向けて2発の短距離ミサイルを発射した。飛翔体の発射は昨年11月以来だ。世界が新型コロナウイルスに怯えるなか、いま北の現状はどうなっているのか。
北は中国で新型コロナウイルスが流行するや、世界に先駆けて中国との国境を封鎖した。ただし食糧やエネルギーは闇ルートで中国から提供を受けているから、ウイルスの流入は避けがたい。
「デイリーNK」によると、国境の新義州市で5人の死亡が確認された。北の国営放送は7000人が経過観察中と報じている。「労働新聞」によると、「事態を憂慮した北朝鮮政府は3万人の軍隊を投入し、家庭訪問による感染防止作戦を展開中」「外国からの訪問者には30日間の隔離態勢が組まれた」という。
■金正恩の治療か感染予防か
事態を受けて、金正恩委員長は2月8日の「人民軍創建日」の軍事パレードを中止した上に、22日間にわたって公の場に姿を現さなかった。実はその間、フランスから医療専門チームが密かに平壌に呼ばれていた。そのため持病のある金正恩が感染したとか、感染予防の処置を受けたとのウワサが流れていた。正恩は糖尿病の持病を抱えている可能性もある。糖尿病患者は、新型肺炎に対してリスクが高いとされている。