コロナ禍で指導力 シンガポール&台湾のリーダーは大違い
中身のない記者会見、後手後手の検査態勢、唐突な休校要請と、安倍首相の新型コロナ対応は国民を不安に陥れるばかりだが、世界のリーダーはもっとマトモだ。
例えば5000億円もの対策費を決めたシンガポール。リー・シェンロン首相は安倍首相がしたような“精神論”のスピーチを、コロナ禍初期の2月8日に既に終えている。
それも「私たちがどこにいるのか、これから先に何があるのか説明したい」と率直に話し、「いくつかの段階を予想している。起こり得る事態に対し、準備している」と将来のリスクにもしっかり触れている。
「パニックになる必要はない。戒厳令を出したり、家にとどまることは強要しません」などと早いタイミングで国民を安心させているのだ。グルメ三昧を優先して“やってる感”だけの対策本部を開いていた安倍首相とは大違いだ。
「シンガポールの首相は、中国からの渡航者を入国禁止にした際、『公衆衛生上の問題であり、民族や国籍の問題ではない』とスピーチし、華人社会で評価が高まりました」(ジャーナリスト・姫田小夏氏)