著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

海軍軍令部は大西瀧治郎に神風特攻作戦の責任を押しつけた

公開日: 更新日:
源田実は戦後、参議院議員(全国区、自民党)として政治家に転身。1989年まで生きながらえ84歳で没した(1985年11月撮影)/(C)共同通信社

 海軍の特攻戦略は、ひとたび弦を離れた矢のように一直線に突き進んでいった。大西瀧治郎が矢を放ったことになるが、この戦略は戦術として妥当なのか否かという問いかけが行われる空気はなかった。特攻隊の隊員たちを神様扱いする異様な状況がつくられていった。

 大西がフィリピンのクラーク… 

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