著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

アメリカ軍の戦死、戦傷者は240人 日本軍は5000人に達した

公開日: 更新日:
フィリピン・レイテ島に上陸する連合軍。その兵力は最終的に20万人以上にのぼるものとなり、対して補給路を断たれた日本軍では、餓えや病に倒れる者が続出するなど大半の将兵が戦死する結果となった(1994年10月20日)/(C)共同通信社

 レイテ決戦の内実を見ていくと、戦力比の違いがより鮮明になってくる。明らかになっている資料などで大まかにその戦いの様子を書いておこう。なぜなら、このレイテ決戦から特別攻撃隊の作戦が発動されたからである。

 アメリカ軍の機動部隊と艦載機群がレイテ島にある日本軍の航空基地を徹底… 

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