著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

中岡と橋本栄五郎 大物の存在を隠したシナリオ通りの裁判

公開日: 更新日:
原敬の墓にお参りする岩手県出身の鈴木善幸首相(1982年、盛岡市・大慈寺)/(C)共同通信社

 さてこれまで中岡艮一の背景や「芝公園13号地」に住む東海散士(本名は柴四朗)について語ってきた。これらを含んで中岡の裁判を見てみよう。裁判は大正11年2月13日から6月12日までの間、9回にわたって開かれた。法廷に立ったのは中岡艮一と助役の橋本栄五郎である。

 裁判の全体… 

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