【愛知】「民主系2議席」の指定席に黄信号…左右するのはトヨタ労働の本気度

公開日: 更新日:

愛知(改選数4)

○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。

 ◇  ◇  ◇

【愛知】

○○藤川 政人62 自現
○○里見 隆治54 公現
△△斎藤 嘉隆59 立現
▲▲伊藤 孝恵47 国現
△△広沢 一郎58 維新
  須山 初美43 共新
  我喜屋宗司42 れ新
  塚崎 海緒41 社新
  斎藤 幸成53 N新
  末永友香梨40 N新
  平岡真奈美43 N新
  山下 健次34 N新

「民主王国」と呼ばれてきた愛知県。労働組合の影響力が大きく、改選数が3議席のころから、野党系が2議席を取ってきた。改選数が4に増えた6年前は「自公民民」、3年前は「自公立国」。今回も自民は安泰、公明は当確だが、民主系の立憲と国民がともに議席を維持できるのかは黄信号。全国政党を目指す維新が割って入り、長年の構図が崩れるのかどうかが最大の焦点だ。

3期目を目指す立憲・斎藤嘉隆

 3期目を目指す立憲・斎藤は小学校教員出身。日教組ほか旧総評系労組が支持集めに猛烈に動き、街頭活動は立憲の国会議員が仕切るなど組織はフル回転。自公に次いで頭ひとつ抜けている。

 最後の1議席争いは国民・伊藤と維新・広沢。2期目を狙う伊藤は、前回「10万人握手作戦で勝ち上がった」というドブ板選挙をいとわない明るいキャラ。広沢は河村たかし名古屋市長率いる地域政党「減税日本」から愛知県議となった後、副市長を務めた「河村チルドレン」だ。ここまでの情勢調査などから、愛知の選挙関係者の間では「広沢が先行、伊藤は伸び悩んでいる」とされる。

伊藤孝恵への支援は停滞気味

「伊藤さんは国民の支持率の低迷がマイナス要因。そのうえ、伊藤さんを支援している旧同盟系の民間労組の動きがどうも鈍い。特に全ト(全トヨタ労働組合連合会)は組織内候補が国民の比例で戦っている。今回、国民は比例の議席を減らす可能性が高く、全トは比例の活動に全力投球していて、伊藤さんの支援は停滞気味」(地元の選挙関係者)

 これに追い打ちをかけたのが、今月17日の岸田首相のトヨタ元町工場訪問。全トは昨秋の衆院選で、野党系現職の組織内候補を公示直前に出馬断念させ、与党に“恩を売った”だけに、岸田の揺さぶりは全トの伊藤支援に影を落とす。

 一方で「保守的な名古屋人に関西の維新はなじまない」(地元メディア関係者)という声も根強い。金メダルかじり騒動を起こした河村市長の人気も以前ほどではない。衆院愛知5区で比例復活当選した議員の学歴詐称問題もあり、維新は県連内部がゴタゴタしてもいる。

「伊藤と広沢が横一線になれば、最後は全トが一気に票を出すんじゃないか、とも囁かれています」(地元の別の選挙関係者)

 共産・須山は、間隙を縫って当選するには組織票だけでは厳しい。

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