著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

来栖三郎の名前は「米国を騙さないで」の意味に使われた

公開日: 更新日:
左から野村吉三郎大使、ハル米国務長官、来栖三郎特命全権大使(C)共同通信社

 ハルノートを突きつけられた日本は、政治と軍事の指導者がまさに混乱状態になって戦争に突入していくのだが、その2週間足らずの道筋は極めて軽率で、そして感情的であった。ハルノートはどんな罠を仕掛けていたのか、さらにその2週間たらずの間に日本の指導者層に位置している人たちは、どういう心…

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